不正確な内容のサイトの紹介
ここでは、ネットでフィラリアについて知ろうとする飼い主さんに不正確であると思われる情報を掲載しているサイトをリストアップしました。
比較的閲覧者が多いと思われるyahooやgoogleで上位2ページまでに掲載されたサイトを対象にしました。なお、キーワードは「フィラリア予防薬」で検索ました。 赤字の部分は不正確と思われる記事です。緑字で訂正をしてあります。


フィラリア症と予防方法についての知識
NTTの運営しているpet.gooにある相談サイトです。検索エンジンのトップに掲載されています。

Q.フィラリアの検査はどうして必要なの?
A.もし、フィラリアに感染している犬にフィラリア予防薬を飲ませてしまうと、心臓に住んでいる大きな親虫が一気に死んでしまうので、親虫の死体がつっかかって血流が止まり(その他にもたくさんの理由があるのですが)結局犬が死んでしまいます。
去年はちゃんと薬を飲ませていたとしても、飼主さんの見ていないところでちゃっかり「ぺっ」とやって飲んでいないかもしれません。 最後に薬を飲ませたより後に蚊から引っ越してきたフィラリアがいるかもしれません。予防薬の威力に耐えて生き残ったフィラリアがいるかもしれません。そういった可能性に備えて、検査が必要になるのです。
pet goo

訂正が必要な箇所
フィラリア予防薬は成虫を殺しません。

成虫を殺すのは成虫の駆除薬(イミトサイド Immiticideという注射薬)です。
この薬は成虫を駆除するためのものですから、当然成虫は死にます。

このサイトでは予防薬を与えても完全でないような言い方をしていますが、通常の投与量を毎月与えていれば、フィラリア幼虫は100%死滅します。
もし、生き残りがいるという事実があるのであれば、素人向けサイトでウダウダ言う前に、フィラリア予防薬最大手のメリアル社に報告すべきでしょう。
同社では今までに20億回服用分以上のフィラリア予防薬(ハートガードプラス30、ハートガードプラス・チュアブル)を販売していますが、規定量を規定期間内に与えたときの幼虫(L3,L4)除去率は100%だといっています。
他人にものを教えるサイトに投稿するのであれば、フィラリアの事前検査よりも自分の原稿の客観性を事前検査したほうがいいと思います。
なお、事前検査で感染の有無を調べるのには感染後6〜7ヶ月経過している必要がありますから、このサイトの言うようにシーズンが終わってから蚊に刺された場合の感染有無の確認は次シーズンの投与開始時点では出来ません。

2016.03 追記:
このページは古くなったからか他の理由からかは分かりませんが削除されたようです。CONGRATULATIONS!



フィラリア症の予防薬と治療薬の随想集
plaza.rakuten.co.jp/aikentotozan
フィラリア症のいわゆる予防薬はウソの呼び方だ。実はフィラリアの幼虫の駆虫剤だ。多くの愛犬家が獣医にだまされている。
フィラリアの血液検査も獣医が儲けるためだけの詐欺検査だ。
フィラリアの成虫(親虫)を駆除する治療薬も発売されているが、多くの獣医はそのことを愛犬家に隠している。いわゆる予防薬を売りつけたほうが儲けるからだ。詐欺商法だ。
フィラリアの治療薬は治療効果が極めて優れている。詳細は下記の随想集に詳述してある。
愛犬のパロにはフィラリアのいわゆる予防薬は一切投与したことがない。薬漬けで、薬剤アレルギーなどにしたくないからだ。
近隣に生きているフィラリア症の犬がいない限り、愛犬が蚊に何百回刺されてもフィラリア症にはならない。下記予防薬の随想No5に詳記してある。 運悪く、フィラリア症になっても、治療薬で治療すればよいと思っている。

訂正が必要な箇所
フィラリア予防薬は蚊から移された感染幼虫を駆除することで、成虫のみによって引き起こされるフィラリア症を「予防」するものですから、手段が感染幼虫の駆除で、目的は成虫寄生の予防です。
このことはフィラリアを説明している動物病院のサイトにはたいてい書いてありますから、「予防」という言葉の解釈の仕方だけの話で「騙している」ということでもないと思います。
成虫の駆除は獣医師にも飼い主にも犬にも大変な手間がかかりますが、数字的にどちらの売上げが上がるかといえば、成虫駆除治療をした方が上がります。
イミトサイドを注射する前にはミクロフィラリアの数を減らすために、フィラリア予防薬を投与しますし、駆除治療が終わっても、その後の感染を防ぐために結局はフィラリア予防薬を投与しなければならないからです。
しかし、多くの獣医師はもし成虫の存在が確認されてもそれがよほど重症で駆除以外の選択肢がない限り(駆除治療をしたほうが儲かるとしても)予防薬の継続的投与によって成虫の数を徐々に減らしていくこと(Slow Kill)を飼い主さんに奨めます。
その時に獣医師が飼主さんにイミトサイドへの言及をしないことはあるでしょうが、動物病院のホームページでは治療薬の存在に触れているところがほとんどです。
フィラリアは蚊の媒介のみによって感染しますから、近隣に生きているフィラリア症の犬がいない限り、愛犬が蚊に何百回刺されてもフィラリア症にはならない、というのはもちろんその通りです。
ただ、問題はフィラリアは日本中が感染地域であり、「近隣に生きているフィラリア症の犬がいない限り」という前提がよほどの例外を除いて成り立たないことです。


フィラリア 予防薬:生活情報ナビ
フィラリア予防薬
フィラリアの予防は、フィラリア症の媒介となる蚊の出現時期にあわせて、予防薬を毎月1回飲ませます。
犬をフィラリアに感染させないためには、適切なタイミングで予防薬を飲ませることが大切ですが、フィラリアの予防薬を与える前に注意すべきポイントがあります。
それは、すでにフィラリアに感染している犬にフィラリア予防薬を飲ませてしまうと、それが原因で犬が死んでしまう可能性が高いということです。
なぜなら感染している犬にフィラリア 予防薬を与えると心臓に寄生している大きな親虫が一気に死んでしまうため、親虫の死体が邪魔をして血流が止まる可能性があるからです。
ですから犬に予防薬を投薬する前に必ず血液検査を受けさせましょう。

訂正が必要な箇所
ここでもフィラリア予防薬を飲ませると成虫が死んでしまうことで犬が死亡する原因になる、という話が出ていますから、この話はかなり広く行き渡った都市伝説的風説?なのかもしれません。
それにしても「死んでしまう可能性が高い」とはよく言ったものです。
ネットには動物病院のホームページも多数ありますが、さすがにこのような話を載せているところは見当たりません。

このサイトは総合生活サイトだそうですから、このレベルの記事があると、他の分野の記事の信頼性にも影響すると思います。
どこかの動物病院が口頭で話したことを、このサイトのように受け売りする人がいることで風説になったのかもしれません。
動物病院としては、どうせ販売しなければならないフィラリア予防薬であれば、方便として飼い主さんに分かりやすい恐怖感を与えて事前検査してしまったほうが時間の節約にもなりますし、実害もありません。
説明がどうであれ、フィラリア予防薬が犬達にとって必要なことは間違いないからです。



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